鳥による被害とその対策
鳥の被害について書きたいと思います。
最近TVやインターネット等で、度々話題になる私たちにとって身近な問題です。
鳥による被害は、
①鳥体による被害
鳥が家や車の窓にぶつかり割ってしまったり、車の排気口や住宅の配管に誤って入ってしまい、詰まりの原因になったり、送電線で感電して停電の原因になったりします。
鳥だけではありませんが。
②糞などの排泄物による被害
鳥の糞は、酸性のため金属や塗装を腐食させたり、コンクリートを劣化させたりします。
お店をしている方などは商品や看板の汚染による被害が出たりします。
何よりも鳥のフンは清掃が、難しく厄介ですよね。
頭や服の上に、車の窓に糞が落ちてきたときは、悲しくなります。
「運がついた。」なんて思えません。
③騒音(鳴き声・羽音)による被害
小鳥、1羽であれば可愛いと思えるのですが、数が多くなると、騒音となります。
④鳥によるウイルスや雑菌による健康被害
鳥の糞・羽毛・巣などは様々な病原菌やトリサシダニなどを媒介し、感染症や痒み、アレルギーの原因にもなります。
そのため糞の清掃や巣の撤去は、このような健康被害にも充分に注意して行う必要があります。
④の健康被害で心配される感染症は、
■オウム病
従来鳥類に感染する疾病。接触により人間に感染することがあり、軽症のものは風邪の症状と似ており、重度になると肺炎のようになる。ハトの糞や呼気沫に含まれるウィルスによって感染。ハトの30~70%がこのウィルスを保持しているといわれる。
■クリプトコックス症
真菌症の一種で人が感染すると軽症のものは皮膚炎程度、重症になると脳・脳脊髄膜に病巣を作り死亡に至ることもある。乾燥したハトの糞が埃と一緒に人体に吸入され発病する。
■ニューカッスル病
ほとんどの鳥がこの菌を持ち、呼気沫や寄生虫の媒介によって発病する。人間が感染すると急性顆粒結膜炎の症状となる。
■トキソプラズマ症
妊婦がこの原虫の胎盤感染を受けると流産したり、出産しても生まれた子供に脳障害が生じることの多い危険な病気。
■ヒストプラズマ症
カビの一種で発病すると肺結核に似た症状を起こす。ハトの糞に空気中の胞子が落ち、温度や湿度などの条件がそろうと増殖し、これに人間が触れると感染する。
■脳炎
コガタアカイエカの媒介によって感染。高熱・頭痛・嘔吐があり、2~3日後に意識混濁、痙攣等が起こる。感染した人の20%は治っても手足の麻痺や知能障害など後遺症が残る。
■アレルギー
羽毛や乾燥した糞により、喘息発作を伴う重度のアレルギー症状を起こすことがある。またハトの糞中の抗原菌の吸入によって肺疾患が発生することがある
ということです。
怖いですね。
このような被害が出ないように対策をしましょう!
あなたのお家の前の電柱などにたくさんの鳥が並んで羽を休めている場合、
あなたの地域の電力会社や電話会社に一度、相談してみてください。
無料で対策を講じてくれるはずです。
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