家を買うとき建てる時の相談者
先日、ある資産家から相談を受けました。
古い家があり、今後、どうしようか悩んでいるとのこと。
相談内容は、この問題を誰に相談したらいいのか悩んでいる
といった、その直面した問題を解決するために
相談する相手に悩むという
なんとも不思議な悩みです。
当然、建替えるとなると、ハウスメーカーや工務店、
修繕するとなると工務店やリフォームに、となり、
不動産屋さんに相談すると、「売った方がいい。」となります。
こういった方法を総括的に、且つ、中立に
相談できるところがないと悩んでいたのです。
で、それぞれが皆、違うことを言ってくるので、
訳が分からなくなって困っているとのことでした。
家を買うときや建てる時も、色々なハウスメーカーや工務店の
得意な工法や、会社やその担当者には、それぞれ色々な考え方も
あり、そこには、間違いではないのでしょうが、みんな、自社の
商品を売り込みたいので、他者のメリットやデメリットなどを
並べて、営業してくるのです。
そうなると、確かに、悩みますよね。
そんな時は、まず、いったん白紙に戻して、
冷静になって、何が目的で、何が妥協出来ないのか、
整理しましょう。
そして、考えがまとまったら、中立な立場の専門家に
相談してください。
そうすることで、基準が設定されます。
基準が設定されると比較がしやすくなります。
冒頭の資産家さんの場合は、その建物や土地を手放したくないのか
手放したいのか。
収益を出す建物に再生させたいのか。など
気持ちを整理し、自分のしたいことが決まれば、
それをしていただける複数の業者さんに相談し、
基準を設け、比較検討することをアドバイスしました。
家を買うときや家を建てる時なども、
どんな家に住みたいのか。
20年、30年後にその建てた家はどうするのか。
そのプランを実現できるのは、どの工法か。
など、整理したうえで、基準を設けることが重要になります。
ただ、建築において、知識のない方は、プロの営業マンに
歯が立つわけがありません。
そんな方のために、実は、
住宅建築コーディネーターが要るのです。
中には、工務店やリフォーム会社の担当者が、
資格者の場合もありますが、
それは、あまり意味がないのです。
そこには、自社の商品を売りたいという
利害があるからなのです。
なので、こういうケースにおいては
専門でされている中立な立場の住宅建築コーディネーターに
相談してください。