耐震構造・免震構造・制震構造
「違いがわからないので教えてほしい。」と耐震構造について、よく質問されます。
漢字の雰囲気で違いを捉えている方も多いのではないでしょうか?
耐震構造から説明します。漢字の通り、耐震構造は地震に耐える構造です。建物の構造自体が地震に耐えられる強度に造られています。地震の揺れに耐えることが出来るように設計された構造です。
建物は地震に耐えることが出来るように設計していますが、地震エネルギーがそのまま家屋に伝わるので、後で説明する制震構造よりは壁や家具等が損傷しやすいと言われています。
制震構造は、建物の内部に制震装置を組み込んで地震のエネルギーを吸収する構造です。家の梁や柱にダンパーを取り付けている建物を見た方もおられるのではないでしょうか?ダンパーは、ばねやゴム、油圧等を利用し、衝撃を弱めたり、振動が伝わるのを止めたりする装置です。もちろん、耐震性を確保した上で制震装置を取り付けなければ意味がありません。耐震構造にプラスの安心を加えるというイメージではないでしょうか?
最後に免震構造ですが、建物と地盤の間に積層ゴムなどの特殊な装置を付けることにより、地震のエネルギーを直接、建物に伝えないないようにしている構造です。地震に強いだけでなく、揺れそのものを軽減するので、建物や壁、家具等の損傷は他の構造と比べて被害が最も少ないと言われています。
イメージは平らな台の上に水平方向に自由に動かすことのできる、スケボーを建物に履かせているようなイメージでしょうか?ただ、免震構造は、建てるのも、その建てた後のメンテナンスも費用が掛かります。
そのため、一般の住宅では、耐震構造か制震構造で建てられることが多くなります。
家づくりの相談窓口
住宅建築コーディネーター事務所
住デザイン
078-963-5511
a.sakai@judesign.jp
- 前の記事:古民家建築の伝統構法とは?
- 次の記事:家づくり知っておきたい建売住宅