本当に住宅ローンが返せなくなったらどうなるの?
家を建てる時、知っておきたい100のこと#19
今回は、本当に住宅ローンを返せなくなり、滞納してしまったらどういう流れになるのか、書いてみます。
住宅ローンの返済が、滞ってしまった場合、あなたのと所に、その住宅ローンを借りた金融機関から督促状が届きます。
半年くらい滞納状態が続くと、金融機関は、保証会社に『代わりに払って。』と、保証債務の履行の請求をします。
保証会社は、その請求を受けて、保証会社は、あなたの代わりに借入残高を一括に返済してくれます。
このことを『代位弁済』と言います。
ここで、住宅ローンを借りた金融機関への返済は終了します。
でも、借り入れがこれで免除されるわけではありません。
当然、代位弁済した保証会社には、あなたへの代位弁済した範囲の『求償権』がありますので、あなたは、保証会社へ返済する義務が生じます。
こうなる前に、事前に前回書きました、対処(相談)をしましょう‼
そしてその後、保証会社へ返済が出来なかった場合は、保証会社は裁判所に抵当権を設定した不動産の競売を申し立てます。
このように債権の回収を図ることを『強制執行』と言います。
いきなり強制執行をすることはなく、保証会社が債券の回収をする他の方法として『任意売却』があります。
任意売却は、あなた(住宅ローンの返済者)と保証会社の合意のもと、一般的な不動産取引で売却する方法です。
一般的には、競売より任意売却の方が高く売れる可能性が高いので、保証会社とよく相談して、返済方法を決めてください。
他には、住宅資金特別条項を適用して個人版の民事再生を行うことにより自宅を売却せずに負債を整理していく方法もあります。
この場合は、早めに弁護士さんなどに相談しましょう‼
とにかく、延滞することにより、ここまでにならないとしても、
金利の引き下げを解消されたりすることもあります。
また、当然、個人の信用情報に登録されるので、将来の借り換えやそのほかの借り入れにも影響してしまいます。
住宅ローンは、長期にわたります。
様々なリスクを考慮しておきましょう。
信頼できるFPさんに、住宅ローンを借りる前に相談してください。
様々な方法やリスクを教えてくれるはずです。
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