2019年4月24日
スキップフロアの特徴
狭い空間を広く見せる スキップフロアの特徴
今回は、スキップフロアについて書きたいと思います。
スキップフロアとは、フロアの高さをいくらかずらして、中階層をつくる間取りのことなので、「段差を活かす間取り」となります。
一般的には1フロアに、数段ほどの階段をつくり、高さを変化させることが一般的です。
例で話をすると、
1階と2階の間にこのスキップフロアを設置した場合、ふたつの階の中階層にあたるので、「中2階」と呼ばれます。
逆に、半分地下に埋まっている間取りは「半地下」と呼ばれます。
極端に段数を設けて2階とあまり高さがかわらない場所に、スキップフロアの間取りが採用させたりもします。
スキップフロアは、横ではなく縦の空間を活用します。
一般的な間取りは、横に空間を活用しますが、縦の空間を有効活用できるのがスキップフロアの大きな特徴といえるでしょう。
空間を壁で仕切ることなく、段差を加えることで、もうひとつの空間を作ることができます。
一般的に、間取りを作る場合、廊下や間仕切により、部屋を仕切ります。
しかし、スキップフロアの間取りでは、段差によって間仕切りを行います。
建築面積が限られている狭小住宅では、かなり有効的な間取りとなります。
縦の空間の高さをズラしているため、視線の抜けも良く、空間を広く見せられる特徴も持っています。
また、無駄になりがちな縦の空間を有効的に使うことが可能なのです。
通常の間取りは平面で考えますが、スキップフロアの間取りは断面で考えます。
そのため傾斜地などに建てる場合は、平面で考えるよりもむしろ断面で考えるスキップフロアの方が無理が無いのかもしれません。
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