2018年11月14日
お子さまがおられる方におすすめの無垢材の床
家を建てる時に知っておきたい100のこと＃55
無垢材は、子育てするなら、
おすすめの床材なんです。
今回は、無垢材の床ついてです。
『無垢』を国語辞典で調べると、
- 仏語。煩悩のけがれを離れて、清浄であること。
- けがれがなく純真なこと。うぶなこと。また、そのさま。「無垢な少女」
- 金・銀などがまじりけのないこと。
- 和服で、表裏同色の無地の共布で仕立てた長着。白無垢は婚礼衣装に、色無垢は略礼装に用いられる。
出典：goo辞書
とあり、
無垢材は、『正物』（しょうもの）とも呼ばれています。
無垢材は、まさに、まじりけのない本物と言えます。
その本物の自然の木を
そのまま張ったフローリングの床が、
「無垢材の床」なんです。
無垢材は、触った瞬間に、
その肌触りと本物の質感を、
はっきり感じることが出来ます。
そしてその床は、時間が経過するごとに、
劣化することなく
何とも言えない『渋さ』に変化します。
現代では、
無垢材を使うハウスメーカーや工務店が
少ないのではないでしょうか。
では、なぜ、無垢材を使いたがらない
ハウスメーカーや工務店があるのでしょう。
それは、
無垢材が自然の素材であることにより、
乾燥が不充分であれば、
反りやひび割れが出てしまいます。
木材の強度や品質にも
ばらつきが出てしまいます。
無垢材は、機の種類や節の数によっては、
価格も変化します。
節の少ない方が高価になります。
乾燥の度合いや、乾燥の方法によっても、
違います。
この無垢材の良し悪しは、
木を知り尽くした熟練の大工さんに
委ねることになります。
このような大工さんが減っているのも、
ハウスメーカーや工務店が
無垢材を使いたがらない理由でもあります。
過去のブログで、木材の話でAD材・KD材について書きました。
良かったらこちらもお読みくださいね。
家を建てる時 知っておきたい木材の話
そして、ハウスメーカーや工務店が
無垢材を使いたがらない
最大の理由は・・・
無垢材は、自然の木ですから、
傷が、つきやすいのです。
施工直後は、湿気を含んでいるため
反りやすくなります。
冬場は木が乾燥してぐっと縮むので、
床に張った無垢材のフローリングに
隙間が出てきますので、
そこに、ほこりなどの
ゴミが溜まりやすくなります。
木は、時間の経過とともに、乾燥していきます。
そのため、
木の表面にひび割れが入ることもあります。
なので、この当たり前の特性が、
クレームになることがあり、
多くのハウスメーカーや工務店が
無垢材を使いたがらないのです。
集成材・・・幾つかの木片を接着剤で張り合わせて１本の木材にしたもの
集成材は、工業製品ですので、品質にむらが無く、
構造の計算が可能ですので、ハウスメーカーで
良く使用されています。
あくまでも、接着剤で張り合わせしていますので、
いずれは外れてしまう可能性は否めません。
昔ほど、言われませんが、その接着剤の中に、
ホルムアルデヒドが使用されているケースがあり、
シックハウス症候群の原因となる場合もあります。
必ずシックハウス症候群になるとは言いません。
最近の集成材は、放射量が少なくなってはいますし、
シックハウス症候群の原因は、他の建材にもあるかもしれません。
もちろん、カビや微生物による原因もありますので。
（いろいろな方が、読まれるので、かなり配慮した書き方で、
すみません。）
なので、子育てするなら、
無垢材が、おすすめなのです。
皆さんが、どんどん杉の無垢材を使用することにより、
スギ花粉が減って
花粉症対策にもなるかもしれませんし。
