鬼門
家を建てるとき、部屋を新たに借りる時、部屋の運気は気になるところです。
今回は鬼門と裏鬼門について書きたいと思います。
昔から北東の方位を鬼門、反対側の南西を裏鬼門と言われてきました。
北東・南西が嫌われる理由は、陰陽道では北と西を“陰”東と南は“陽”とするため、北東と南西は“陰陽”の境目で不安定な方角であり、
鬼が出入りする方角とされているからだそうです。
そして、「家相」では、鬼門や裏鬼門に「三備を設けず」と言われます。
三備とは、玄関・キッチン・トイレのいわゆる水廻りのことです。
三備は人の生活で重要な役割がある場所のため、これらを鬼門や裏鬼門に配置すると家相が凶相になるとされています。
そのため、鬼門に配置しても良いのは、寝室や子供部屋など家相への影響が少ない部屋と言われています。
丑の刻という言葉を聞いたことがあるかと思います。
そうです、「丑の刻参り」の丑の刻です。
昔は、十二時辰という干支の十二支を当てはめて、昔の時間を表していました。
十二支は子(ネズミ)から始まって次は丑(牛)になりますよね。
子は、11時から1時の場所になり、牛は1時から3時の場所になります。
これを方角に表すと、丁度、丑の刻が北東になります。
ここでも鬼門が関係しています。
因みに、時計は、許された階級の人やお寺しか持つことを許されていませんでした。
そのため、お寺では時刻を知らせるために鐘をついていたのです。
話を戻します。
鬼門など、家相や運気を重視する人は、鬼門・裏鬼門を考慮した間取りの家やお部屋を選ぶのがいいでしょう。
しかし、気にしない方は、間取りの方角のメリット・デメリットで決めた方がいいと思います。
現代では、方角で重要なことは日当たりだと思うのです。
鬼門・裏鬼門に縛られてしまうと日当たりや通気性が悪くなってしまい、逆に住む人の健康を害しかねません。
何よりも選択肢を狭くしてしまうかもしれません。
鬼門・裏鬼門に関わらず、大切なことは住んでいる人が快適に過ごせるかではないでしょうか?
これから家を建てたり、部屋を借りたりする方は、鬼門・裏鬼門は、あくまでも「縁起もの」として参考程度にしておくことをお勧めします。
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